2015年8月30日日曜日

中一男女誘拐殺害事件から



 親 、子ども、学校関係者を震撼させた中一男女誘拐殺害事件の発生から15日目、事件の起きた寝屋川市の子ども室の依頼で講演をしました。教師、校長、教育委員会、児童福祉、相談員、保健師、保育士、心理士、民生児童委員ら約150人の方々。何ができるのか、三つの提案をしました。①今、街中に蔓延している不安の感情をどう受け止めるか。不安や怒りの感情的リアクションから対策を考えると大きく間違う。10年前の寝屋川市立中央小学校教職員殺傷事件後の対応から何を学ぶか。 不安は危険な感情。不安に圧倒されると人は思考停止になり、理性的な判断ができなくなる。リアクションとしての対応策を講じて、子どもたちのために何かをしたと思わないでください。警察パトロールや見守り隊巡回強化で、ティーンズの夜間徘徊を減らすことはできません。
②ティーンズの発達を理解するキーワードは「帰属感」です。子どもたちの夜間の居場所つくりの緊急性。家庭にも学校にも居場所がない子たちのサードプレイスが必要です。
③あなたは子どもの話を聴ける大人ですか。「うざいな」と言ってそっぽを向く子どもにどう語りかけますか。ロールプレイで練習しました。


ところで、首相官邸の下に設けられた教育改革国民会議は、教育を変える17の提言で「人間性豊かな日本人を育成する」目的のもと、資料にはぎょっとするような提案が散見されます。
「『しつけ3原則:甘えるな、他人に迷惑をかけるな、生かされて生きることを自覚せよ』の実施」「お寺などで『我慢の教育』」。「子どもを厳しく飼いならす必要があることを国民に覚悟してもらう。」「警察OBを学校に常駐させる。」「他の子どもの学習する権利を妨げる子どもを排除する権限を学校に付与する。」「家庭に床の間、学校に教壇の復活」等々。
今回の寝屋川事件を引き合いにだして、時代錯誤なこの教育改革提案が主張されることを恐れます。日本の学校教育は改革が必要ですが、こんな内容の改革が家庭、学校で徹底されたら、今回のような事件発生の危険性は一層増大するでしょう。

関連テーマの研修案内
1129日(日)10~17時 新大阪会場 (JR新大阪駅より徒歩5分) 
「しつけ・体罰・虐待:体罰の子どもに与える影響と体罰に代わる子どもとの関わり」
講師:森田ゆり  講義、グループディスカッション、アクティビティー、ロールプレイ
詳細・申し込み  http://www.9.zaq.jp/empowerment_center/


2015年8月26日水曜日

誕生日祝い+大阪城笑いへのご招待



956日に「笑いヨガのリーダー養成講座」第一日目の95日は、森田の誕生日です。
17時に終了後、希望者と一緒に大阪城公園で「誕生日祝い+大阪城笑い」をします。

講座の最中なので、それぞれがお弁当、飲み物持参になります。

「笑いヨガリーダー養成講座」に参加しない方でも、「誕生日祝い+大阪城笑い」だけの参加大歓迎です。9518時にJR環状線森ノ宮駅近くの大阪城公園内の噴水の前で会いましょう。19時半ごろまで、笑い体操をしたり、お弁当食べたり、おしゃべりしたりしています。参加費はありません。ご自分のお弁当、飲み物をご持参ください。



「笑いヨガのリーダー養成講座」は大阪芦原橋での開催、まだ申し込めます。
これは、 Laughter Yoga International University 認定資格講座です。
資格取得のための試験はありません。2日間の研修に参加するだけで認定証がもらえます。

すぐ翌日から笑いヨガセッションを成功の裡にリードできるようになるための養成講座の内容を今、練っているところです。森田ゆりによるこの養成講座は今回限りで、来年の開催予定はありません。

http://www.9.zaq.jp/empowerment_center/


2015年8月17日月曜日

アサーティブネス研修と笑いヨガリーダー養成講座


88日、9日、今年のアサーティブネス研修(2日間)が終わりました。
沖縄、四国、関東など遠方からも参加。高校1年生からオーバー60歳、年齢、性別も多様な参加者で、その分たくさんの気づきと豊かな学びの連続で感動的でした。
 このアサーティブネス研修は、22年続けています。最初はカリフォルニア大学で5年。日本では、エンパワメントセンター主催で17年。教師、医師、弁護士、保育士、心理士、福祉士、刑務所教官から、主婦、学生、占い師、俳優、相撲部屋の親方まで! 本当にさまざまな人々が受講されました。アサーティブネス研修指導者も養成して、行政や企業で研修をできる人が誕生しました。
森田のアサーティブネス研修の特徴は、率直に表現するコミュニケーションのスキルを練習する前に、自分を深く理解する作業。自分の内側にアンテナを張る訓練です。スピリチュアルなアサーティブネスの理論と実践スキルをしっかりと構造的に学びます。
自己診断ワーク、アサーティブの10のコツ、アサーティブである権利のアクティビティなど。ペアで、グループで相互に学びあいます。
2日目のロールプレイは、感動でした。同僚に言いたいことが、実はインナーチャイルドが亡き母に言いたかったことであると判明。その方は小さな子どもになって長年母に言いたかったことを言うことが出来ました。涙と共に大きな浄化が起き、参加者に伝染しました。


そのほかにも上司にずっと言えなかったことをロールプレイで練習。森田からのコメントを受けてやり直しをし、自信がついたそうです。 
一日目の研修終了後、数人の参加者と難波淀川の大花火大会に行き、夕飯弁当食べながら楽しい時間を持ちました。

さて、9月の研修は「笑いヨガリーダー養成講座」です !!
20年前、インドの内科医ドクターカタリアが5人の仲間と始めて、今や世界的な大ブームとなった「笑いヨガ」。日本でもたくさんの笑いヨガリーダーが、医療、保健、教育、ビジネスの様々な分野で、笑いの健康講師として活躍しています。特に、老人介護、認知症ケアの現場では大人気。
この講座は、DR.カタリアのLaughter Yoga International University認定のリーダー資格が取得できます。
                          Dr.カタリアと
森田が講師なので、エンパワメントの視点から笑いの治癒力をお話しします。笑いヨガワをさまざまな場で教えられるように、1時間、30分、15分バージョンで練習します。加えて、職場や地域で簡単に教えられるチェアヨガ、マインドフルネス瞑想のやり方も伝授します。
95日、6日 10時~17時 大阪芦原橋の市民交流センターでの笑いの渦にあなたも!


95日はわたしの誕生日。「誕生日笑い」をやりましょう。
詳細・申込み  http://www.9.zaq.jp/empowerment_center/


        わたしの属するカリフォルニア・オークランドの笑いクラブ                      

2015年8月3日月曜日

元少年Aにしかできないこと                森田ゆり

「絶歌:神戸連続児童殺傷事件 元少年A」を読んだ。そしてひどくがっかりした。後半4分の1は読み続ける気がなくなった。
がっかりしたのは、多くの評者が述べているらしいこと、つまりAの反省の言葉が少ないからではなく、Aの記述が自己顕示的だからでもない。 Aが、関東医療少年院で受けた6年半に及ぶ治療・矯正教育について完璧に沈黙し、ただの一言も書かなかったからだ。
19971020日。この日、(略)僕は、鑑定医たちが『数パーセントのわずかな可能性』と観測した『更生』へと向かって、おぼつかない足取りで歩いて行った。」で第一部は終わり、第二部は「21歳の春、僕は65か月に及んだ少年院生活を終え、社会に出た。」の一文から始まる。あたかも、その間だけ削除したかのように少年院での更生の日々の全てがすっぽりと抜けているのだ。
少年院でどのような治療矯正教育がなされたのか、それをAはどのように受け、その間どのような抵抗と寛解と、困難と成功があったのか。精神医療的な、あるいは心理療法的な、あるいは社会スキル的なプログラムはどのように組まれたのか。どの時点でどのような試行錯誤と前進とがあったのか。そのためにどれだけの時間と人的資源と経済資源とテクノロジーとが投じられたのか。
逮捕後の医療鑑定で「性的サディズム」と「行為障害」と診断された14歳の少年Aの病気に対して、6年半にわたってどのような治療がなされたのか、それはどのように効果を発揮し、退院が可能となったのか。
平易な言葉でいうなら「サイコパス」という他者への共感性の脳機能に異常のあった状態から、どのように脳は感情機能を回復したのか。日本のみならず、世界でこの分野で仕事をする者ならば、なんとしても知りたい事例なのである。
原則2年間で収監を終えるところを、Aは異例で6年半まで延長されたうえで、治療更生の完了と認定を受けて社会に出た。

「少年A 矯正2500日 全記録」草薙厚子著という本が2004年に出版されている。表紙には「極秘の贖罪教育と矯正教育を初めて明かす衝撃のレポート」との宣伝コピーがついていたが、題名およびコピー文と本の内実にはかなりの隔たりがあった。当然のことだが、治療矯正教育の内容は大まかなことしか書かれていない。この著者は過去15年間に話題になった特異な少年事件をかなり突っ込んでルポしていることで知られているが、取材で書けることは当然限られている。少年Aの治療法として、女性の精神科医を母親役として疑似家族を形成し、Aを赤ん坊の愛着形成から育てなおす方法が効果を奏したことがうかがえるにすぎない。

関東医療少年院で、日本のトップレベルの精神科医と多くの専門家とスタッフ総がかりでの、6年半の歳月を投じた回復治療対応には、莫大な公費が使われている。本来その経験は社会に還元されるべきものである。法務省がそれを公開し、貴重な社会的資源とすることが出来ないのだとしたら、それを公けにできるのは、A本人しかいない。それを期待していた。
共感力をとりもどしたAは、本書の中で、自分のしたことへの罪悪感にうちのめされながら、「贖罪」するには何をすればよいのかと苦悩している。被害者の遺族に対して、自分の家族に対して、社会全体に対して贖罪をしたいと強く望んでいる。ならば、答えは明快ではないか。
遺族、家族、社会、その誰もがなによりも願っていることは、二度と同じような事件を発生させないことだ。ならばAの贖罪とは、そのために貢献することにほかならない。Aと同じような障がいを持つ人が犯罪を犯さないために、本人は、家族は、相談員は、医師は、教師は、警察は、司法制度は、児童福祉制度は、何に配慮し、何をしたらよいのかを炙り出す自分事例検討、べてるの家風に言うのなら「当事者研究」をすることができるではないか。共感性や罪意識が欠如し、誇大な自己陶酔感に浸ってしまう脳の異常作動に苦しむサイコパスは日本でも少なくない。
Aが第一部で克明に描写した幼少期から事件に至る迄の、どこでどのように外からの関わりがあれば、殺人に至る迄の「性的サディズム」行動化のエスカレートをストップすることができたのかを書くことで、犯罪予防への多大な貢献ができる。猫殺しを夢中で続けた2年間に、二人の少女を路上で襲い彩香ちゃんを殺害してから、級友のダフネ君が、あれはAの仕業だと学校内で触れ回るまでの2か月間に、 ダフネ君をして直後に転校させるほどに恐怖に陥れたAによる残虐なまでの殴打とナイフでの襲撃から、淳君殺害までの10日間に、誰がどのようにAに関われば、自分でも止められなくなってしまったサディズム行為のエスカレートをストップできたのか。第二部で、少年院を出てから11年間のどん底暮らしでいかに多くの苦労を重ねたかをぐだぐだと書き綴るのではなく、Aはそれをこそ、克明に書くべきだった。
事件に至る前の精神科医での診察、児童相談所でのカウンセリング通所、学校教師による親の呼び出し、それらひとつひとつが、行為のエスカレートに拍車をかけこそすれ、抑止につながらなかったのはなぜか。どのような対応がどの時点であれば良かったのか。そして6年半の少年院での治療矯正教育での自分の変化のすべてを克明に書いてほしい。
それを徹底的に追及して社会に提示することができたとき、Aは初めて、身勝手な自己弁護ではなく、彼の言葉を使うならば「自分自身から逃げる」ことを止め、「自分の過去と対峙」することが出来るだろう。


一杯の水に合掌 原爆忌      父・森田宗一の句です。




 明日8月4日から3日間、広島です。暑い、熱い広島の夏。 汗ぬぐいながらの平和記念公園。

いつも不思議な出会いがあります。
写真は、まだ背高女としてあちらこちらと出没していた数年前、平和公園でアメリカ・インディアンリーダーのデニス・バンクスにばったり。デニスは、わたしを見上げて「わーおおおお!!」   デニスとは「聖なる魂」という彼の半生記の本を一緒に書いて、1988年に朝日ジャーナルノンフィクション大賞をいただきました。

今年はどんな出会いがあるでしょう。

今週末のアサーティブネス研修で、広島の3日間体験をシェアしますね。



アサーティブネス研修のご案内
日時:2015年8月8~9日 (土・日)  AM1000PM500
場所大阪市市民交流センターひがしよどがわ
テキスト:『アサーティブネス研修ワークブック』(森田ゆり著エンパワメント・センター) 
サブテキスト『多様性トレーニングガイド』(森田ゆり著 解放出版)
参加費:20,000円(テキスト代は、別)
目的
アサーティブネスの方法とスキルを学び、ロールプレイで練習する。
内容
自己診断/わたしの内なるちからへの信頼/短所は長所/怒りの仮面/
否定的なひとりごとの書き換え/I(わたし)メッセージの練習/アサーティ
ブスキルのまとめ/自分の課題でロールプレイをしてコーチングを受ける
アメリカと日本で、25年間毎年実施してきて、すでに2000人以上の
受講修了生がいる最も人気のある研修。アサーティブ・コミュニケーション
力をつけるには、他者にどう対応するかのスキルを学ぶ以前にまず自分を
知ることが不可欠です。1日目は、自分を深く知るアクティビティと、他者への効果的な対応をワークシート、グループワーク、ロールプレイでしっかりと身に着けます。2日目は、参加者が自分の課   題でロールプレイをし、森田が逐一適切なフィードバックでコーチングをします。多くの修了生が、人生の大きな転換になったと感想を述べています。 

詳細・申し込み  http://www.9.zaq.jp/empowerment_center/



  • 9月の研修は、笑いヨガリーダー養成講座















2015年7月31日金曜日

気もちの本のワークショップ

7月にカリフォルニア・オークランドの自宅に滞在中、久しぶりに会った末息子に誘われてPixarのコンピューターアニメ3D映画「Inside Out」を見ました。日本では「インサイド ヘッド」という題で封切になったばかりです。11歳の少女の頭の中の「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの気もちが主人公。気持について考えさせるアニメです。
12年前、子どもと大人に気持ちについて考えてもらいたくて、絵本「気持ちの本」を日本で出版しました。映画では、カナシミの感情が重要な役割を果たしますが、「気もちの本」では、イカリの感情の秘密の役割がポイントです。
「気持ちの本」の表紙の4つの気もちの顔を書いてくれたのは当時6歳の末息子。今回の映画の気持ちのキャラクターとまったく同じ色、ヨロコビとカナシミの顔がそっくりなのには驚き! そして今回、この映画を見に行こうと誘ってくれたのが、なんとその末息子でした。






「わたしたちの社会では、感情を率直に表現することは好まれてきませんでした。楽しい、幸せなどの快の感情はともかく、怒り、悲しみ、寂しさと言った感情を人に語ることは、いけないことであるように考えられてきました。(中略)しかし感情に、快、不快はあっても、良い、悪いはありません。どんな感情をいだいてもいいのです。大切なことは、自分の心に渦巻くこれらの気持ちを正直に受け止めて、その気持ちをどのように表現するかです。怒りやねたみの気持ちから、人をおとしいれたり、いやがらせをしたり、暴力をふるったりするのは困ります。一方、怒りやねたみの気持ちをひとりで抱え込み、抑圧するのも良くありません。抑圧することで感情が消えてしまうことはめったにありません。抑圧された感情は心の奥底にいつまでもよどみ、形を変えて健康な心を蝕みはじめます。変形してしまった感情は、他者や自分への攻撃として現われがちです。また、その感情を本来向けるべき対象が、不明確になってしまうこともよくあります。たとえば、暴力や虐待を受けた人の怒りの対象は、その加害者に向けられるはずのものなのに、被害者自身やその他の人に向けられることが少なくありません。」
「怒りや悔しさや悲しさの感情を、言葉にして相手に伝えるのは、相手を傷つけたいからではなく、相手に自分の気持ちを理解してほしいからです。わたしたち人間は、子どもであれ、おとなであれ、相手に自分の気持ちを解ってほしいという大変に強い欲求を持っています。しかし、多くの場合、人は、怒りを相手になげつけるようなやり方でしか表現しないために、相手の理解を得るどころが、相手を怒らせてしまい、結果的に、互いを傷つけあう感情のボールのぶつけ合いになってしまうのです。」(「気もちの本」森田ゆり著 童話館出版より)




「「気もちの本」を使った気もちのワークショップ・ファシリテーター養成講座」725日に新大阪駅前会場で開催しました。気づきと発見がたくさんつまった一日でした。関東、四国、山陰からも参加、大学高校教員、保育士、臨床心理士、主婦、発達障がいの専門家、コーチングトレーナーなどなど、22人の多彩な顔ぶれ。「気持ちのワークショップ」のカリキュラムやアクティビティシートなどのほかにも、ここで出会った貴重なつながりも持って帰っていただきました。
10年続けてきたこの研修。日本の各地で、学校や学童や親子教室や病院で、気持ちワークショップが実施されています。子どもたちは気持ちを率直に言葉にし、また人の気持ちを共感して聞く方法を練習します。
今回、シナリオやワークシートなど大幅なアップデートをしました。
次回は1月に大阪で開催の予定です。
詳細 申し込み  http://www.9.zaq.jp/empowerment_center/

参加者のアンケートから
「「怒りの仮面」はとてもインパクトがありました。カウンセリングに生かしていきます」
「「気もちのワーク」を子どもたちにするカリキュラムを学びながら、同時に長年の経験に裏打ちされたファシリテーターとしてのスキルやツールを惜しみなく伝授していただきました」
「今回もまたパワーをもらいました」
「充実していて一日では足りない」
「明日から使えることばかりでした。さっそくコーチングの中で使っていきます。」




2015年4月24日金曜日


                        十数年に訪れたグランドキャニオンで。

平和行進は、ナバホ居留地のツーバシティの市民会館まで15マイルを歩き、そこに泊めてもらった。夕食時に小学生のディネの少女が母親と祖母と一緒に来て、伝統的な踊りを踊ってくれた。衣装を2回も着替えていくつも踊りを披露してくれたので、私たちも一緒に踊った。

祖母は、今また大変なことがおきているのです、グランドキャニオン周辺のインディアン、ディネ、ホピ、ハバスパイ、ズニなどインディアンは、大企業と政府による新たな聖地への攻撃の事態に直面している、このことを緊急に世界に知らせてほしいと語った。
なんとグランドキャニオン・リゾート開発が、12千万ドル予算で始まろうとしているのだ。
                    http://savetheconfluence.com/


私たちの聖地で儲けようとする企業が政府と一緒になって次々とやってくる。
グランドキャニオンの底に向けて、ロープウエイとゴンドラを通し、ホテルを建設するというリゾート建設予定地は、周辺12のインディアン部族にとって最も大切な聖地、神話の発祥地、祈りの場所、精神的よりどころされてきたところ、赤いコロラド川とトルコブルー色の小コロラド川が合流するconfluence (合流点)だ。
ここには生命誕生の神話があり、インディアンの人々は今もここで祈りの儀式をする。
Indian people around the four corners oppose to $120million resort development at the sacred confluence of the Grand Canyon. The plan includes construction of hotels and escarade gondora to the bottom of the canyon. For Dineh, Hopi, Havasupai, Zuni and other Indian tribes , Grand Canyon, especially the confluence is where they give prayer to the sky, water, rock, bird, fish, clickets and their ancesters.


グランドキャニオンを訪れたことのある人は誰でも、悠久の年月が作り出した自然の壮大な美と神秘に衝撃を受けたにちがいない。わたしも過去3度訪れ、その度に深い感動に心身を洗われる。自然への敬虔な祈りのような思いを湧き立たせる特別な場所だ。
グランドキャニオンの底への旅は、何時間もかけて歩いて降り、ロバに乗って昇ってくるからこそ意味がある。ゴンドラとロープウエイとホテルのグランドキャニオンなど考えられない。

リゾート化に反対するウエブサイトには、世界中のグランドキャニオンを訪れた人々からの応援のメッセージがたくさん届いているという。


グランドキャニオンの底に住むハバスパイ族(碧青の水の人々)のメディスンマン、スパイ・ウオーター氏が、私たちのフラッグスタッフの宿泊先を訪れてくれた。ハバスパイ族は1000人ほどの小さな部族。もともとはキャニオンの上、広い地域に渡って住んでいたが、白人に追われてキャニオンの底に追い込まれた。
Mr .Supai Water visited us and talked about their continuous struggle against uranium mining, land reclaim, nuclear contamination of Colorado River and so on. He said “ we just want to be left alone”.





「 私たちの聖地で儲けようとする企業が政府と一緒になって次々とやってくる。
ウラン鉱の開発、石油の開発、コロラド川の汚染、奪われた土地の回収など、この35年間、政府と戦い続けてきた。わたしは自分がメディスンマンであることを外の人に言ったことはなかったが、裁判で、自然が開発で壊されるとわたしの聖職者としての仕事ができなくなること、ハバスパイの宗教と文化が脅かされることを訴えるために、公表した。わたしたちはほっておいてほしいだけなのだ。」

彼が来てくれた3日後のアリゾナ・デイリー・サン新聞に、「ハバスパイと環境活動家たちによるグランド・キャニオンの南でのウラン鉱採掘中止要求を、連邦判事が却下」という記事が載った。
Three days after he visited us, we read in a newspaper, Arizona Daily Sun  "Havasupai and environmentalists lose round in battle against uranium mine"




2015年4月17日金曜日

 ネバダ核実験場での平和行進




いのちの平和行進NPT」はネバダ州核実験場に 着いた。「地球上で最も多く爆弾が落とされた場所」と、この写真の旗にある。世界最大の核実験場だ。1992年まで928回の核爆弾の実験が行われ、そのうち地上実験は100回、地下実験828回。地球を何度も壊滅させることのできる核爆弾があの山の向こうで炸裂してきた。


鳥取県がすっぽり入るほどの広大な実験場は、賭博の街ラスベガスの南100キロにある。行進団は砂漠の中の一直線の道路を3日間歩いた。昼は暑く夜は寒い気候、砂漠の砂埃、そしてガイガーカウンターには表れないが残留放射能の心理的影響か、行進者の数人が熱で寝込んだ。

南西400キロにロス・アンゼルス、北西500キロにサン・フランシスコがある。100回の地上実験は偏西風の吹く日に行われたため、大都市への汚染の影響は少ないが、東のユタ州、コロラド州、モンタナ州への核汚染は高い。どれだけの数の人が被ばくしているかは定かでない。ユタ州南部のモルモン教徒の町セントジョージでは、2万人が被ばくして白血病などで苦しみ、現在原子力委員会相手に訴訟を起こしている。ハリウッド映画俳優ジョン・ウエインは、肺がん、胃がん、腸癌と次々と発症し死ぬまで苦しみぬいたが、死因はネバダ実験場の風下にあった西武劇の長期ロケ地での被爆によると言われている。
Jhon Wayne died after suffering from cancer of lung, stomach and colon.

He along with many was exposed to radiation from nuclear weapon testings while many western movies were filmed in the Nevada desert.


道路は山の手前にある核実験場施設に一直線に続く。毎日23000人の職員がここで働いている。今日も臨界前実験が活発に行われ、その回は優に1000回を超える。膨大な税金が地球を何十回も壊滅させることのできる兵器の開発に使われる。その一方、この国では3人に一人が歯科医療保健を持つことができない。
世界最大の核実験場で、その暴力性と狂気を批判し実態調査や情報調査を40年近く続けてきたNPO組織Nevada Desert Experience1982年から、従業員が出入りするゲート前に座り込む非暴力不服従行動を起こしてきた。
わたしは当時1歳の長男を連れてその最初のアクションに参加した。今日、35年の年月を経てこの同じ地に立ち祈る。

あまりに頻繁にたくさんのデモがここで行われてきたためか、「前方路上にデモ行進の人々 スピードは25マイル以下」という交通サインが立っていて、笑ってしまった。




ここは先住インディアンのウエスタンショショニ族が住んでいた土地。アメリカ政府は1868年の「平和と友好の条約」で、金鉱さがしで追い立てられ殺されたウエスタンショショの人々にこの土地を返すことを宣言したが、約束は守られず、代わりに核実験場とされてしまった。
 わたしたちは、地元のカソリックワーカーやNevada Desert Experienceが主催する道路上での非暴力不服従行動に参加した。ウエスタンショショニ族が発行するこの地域に入ることを許可するヴィザがある。それにサインをして持っているように指示された。特に逮捕されるつもりの人は、必ず持つようにと。

写真は非暴力アクションに備えて道路に立ちふさがる保安官らに向かって、ウエスタンショショニ族のチーフ、ジョニー・ボブ氏が、聖なる砂漠は地球を壊すための爆弾実験のために使われてはならないことを両手を広げて語り、祈っている。Western Shoshone chief, Johnni Bobb talked and prayed. Non-violent civil disobedience action.
25 people who carried permit slip to enter the area  issued by Western Shoshone Nation crossed the line and were held. 

この白い太い線をクロスすると逮捕される。25人の人がクロスした。「18歳以下の未成年はクロスすると少年鑑別所に送られます」と拡声器での案内もあった。行進をずっと歩いている日本の仏教僧もクロスした。そして鉄柵で囲まれた男女別の簡易拘留所へ。

30分後には全員解放されて、皆でサークルを作り、語り祈る。わたしは福島県南相馬市の500年古い禅寺同慶寺の僧侶田中徳雲師の世界へのメッセージを読み上げた。
 「生活は根こそぎ代わり果ててしまいました。4年以上たった今も、私たちの心と身体の傷は深い。それをお金で清算することはできません。わたしたちの傷が癒されない大きな理由は、誰も責任を取らず、真心のこもった謝罪もないことにあります」と徳雲上人の言葉は太平洋を越えて人々の心に深く届く。After everyone was released, we had a circle for inter-faith prayer.  I read the message from Rev, Tanaka, Tokuun, Zen priest of ancient temple locates 15miles from Fukushima nuclear power plant.
“It is still agony after four years past.  Our wounds have not been healed. It is because nobody has taken responsibility to this manmade accident and nobody has made sincere apology.”



翌日は、そこからさらに10キロほど北のユッカマウンテン核廃棄物貯蔵所のある所へ、ウエスタンショショニ族の人たちの案内で車で行った。何もない砂漠の中だが、私たちの祈りの場の一つだと、スエットロッジの木組みや、火をおこす石組みがある。チーフ・ジョニー・ボブのリードで私たちは砂漠の中で2時間も祈り、歌い、踊った。

下の写真は、ジョニー・ボブ氏と、彼のウエスタン・ショショニ・ネーションのパスポート。このパスポートでヨーロッパ諸国へ行っている。アメリカ・インディアンの伝統派の人々は、アメリカ合衆国のパスポートは使わない。
1988年にはホピ族のトーマス・バニャカ氏がホピのパスポートで日本に入国した。わたしはその時のトーマスさんの日本の旅に同行したので、そのことが日本のマスコミに大きく取り上げられたことを覚えている。しかし日本国政府のインディアンのパスポート認可は、先にも後にもその時限りだった。Chief Johnnie Bobb and his passport issued by Western Shoshone Nation.  He has been to European countries by this passport.  Traditional Indian leaders do not use passport issued by United Staes.
In 1988 I accompanied Mr. Thomas Banyaca, a Hopi elder, to travel Japan with his Hopi passport.

行く途中、数キロ間の唯一のガソリンスタンド兼コンビニショップに立ち寄った。その店とつながったピンクの平屋の入り口に大きく「BROTHOL」とあるのにたまげた。娼屋とか売春宿の意味。ネバダ州では売買春が合法だ。でも各郡ごとに禁止しているところが多く、ラスベガスなどでは非合法だ。もしかしたらネバダ州でもここまで堂々と宣伝をして商売をしているのはこの家だけかもしれないと、現地の人が説明してくれた。
巨大なトラックが十数代停車している駐車場には、「Adult Entertaiment ⇒」(大人の娯楽)とネオンサインがあった。
更にびっくりしたのは、その町に入る少し手前の道路脇にこれまた巨大な「「BROTHOL」のビルボート(広告塔)が立っていたこと。
 
その夜の宿泊先、砂漠の中の女神寺に貼ってあった女性の平和団体コードピンクのポスター 
 
「わたしたちは他の母の子を殺す子ども達は育てません」

















「学校が必要なお金を全て提供されて、空軍が爆撃機を買うためにバザーをしなければならなくなる日がきますように」

         






 森田ゆり講師による アサーティブネス研修

日時:2015年8月8~9日 (土・日)  AM1000PM500
場所大阪市市民交流センターひがしよどがわ
テキスト:『アサーティブネス研修ワークブック』2000 
サブテキスト『多様性トレーニングガイド』(森田ゆり著 解放出版) 購入は希望者のみ
参加費20,000円(テキスト代は、別)
目的
アサーティブネスの方法とスキルを学び、ロールプレイで練習する。
内容
自己診断/わたしの内なるちからへの信頼/短所は長所/怒りの仮面/
否定的なひとりごとの書き換え/I(わたし)メッセージの練習/アサーティ
ブスキルのまとめ/自分の課題でロールプレイをしてコーチングを受ける
アメリカと日本で、25年間毎年実施してきて、すでに2000人以上の
受講修了生がいる最も人気のある研修。アサーティブ・コミュニケーション
力をつけるには、他者にどう対応するかのスキルを学ぶ以前にまず自分を
知ることが不可欠です。1日目は、自分を深く知るアクティビティと、他者への効果的な対応をワークシート、グループワーク、ロールプレイでしっかりと身に着けます。2日目は、参加者が自分の課   題でロールプレイをし、森田が逐一適切なフィードバックでコーチングをします。多くの修了生が、人生の大きな転換になったと感想を述べています。

講師プロフィール:エンパワメント・センター主宰。元立命館大学客員教授。元カリフォルニア大学主任研究員。米国と日本で、多様性人権啓発、子ども・女性への虐待防止専門職の養成に30年以上携わる。1997年にエンパワメント・センターを設立し、行政、企業、民間の依頼で、多様性、人権問題、 虐待、DVなどをテーマに日本全国で精力的に研修・講演活動をしている。第57回保健文化賞受賞、産経児童文化賞受賞、朝日ジャーナルノンフィクション大賞受賞。著書「子どもと暴力」(岩波現代文庫)など著書多数

エンパワメント・センター主催
申込・問合せ  エンパワメント・センター(TELFAX 06-6320-1944)
ホームページからも申し込み出来ます
 http://www.9.zaq.jp/empowerment_center/