2014年6月1日日曜日

2014526

ここでは朝早く起きる人が多いのは、自然の中の暮らしだからでしょうか。昨年は3人の女性と、毎朝4時に近くの学校のトラックを歩いていました。彼女たちはもう十年以上も毎日欠かさず4時散歩を続けてきたとのこと。わたしは1か月で脱落しました。代わりに5時に起きてヨガを1時間することが日課になりました。週に1~2度はビーチへ行って、誰もいない浜辺で昇る太陽にあいさつをしながらヨガをします。よせては返す波の音を聞きながら深い呼吸をしていると、身体の細胞の一つ一つが波のリズムに同化していくようです。
 朝の太陽のオリ(唱)をおなかの底から声を響かせて、空に向かって歌わずにはいられません。

エアラエ カラ イカヒキナ    東から 太陽が昇る
 イカモアナ カモアナ ホホヌ   海深くから
 ピイカレア カレアヌウ      天高く 太陽が輝く
イカヒキナ アイア カラ エアラエ 東から 太陽が 太陽が昇る

こんなシンプルな唱が、心身のすみずみまで響き渡り、いのちへの感謝で心があふれ出します。


一番下の息子が高校を卒業しました。卒業式では、卒業生がみごとなフラを踊り、ハワイの自然と人々に感謝の心を伝えました。卒業式の2日前には、卒業生の男子と女子別々に、ビーチで浄化のセレモニーが夜通し行われました。生徒たちは丸一日断食をして参加します。ネイティブハワイアンの先生のリードで、海辺の浅瀬で円になって、一人ひとり、つらかったこと、和解したいこと、感謝したいことを語ります。家族の死、両親の離婚、自殺未遂を試みたこと、友人との仲たがい、いじめられたこと等々。泣きながら赤裸々な語りが続きます。そして一周するたびに、全員が海の中に入って、すべてを流し去ります。そして最後に、ハワイ先住民の伝統的な食事を廻して食べて終わります。このセレモニーはリードする先生以外は、教師にも親にもその場所も知らされません。朝4時に戻ってきた息子は、一睡もせずに海に入っていたのに、すっきりとしたすがすがしい表情でした。



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