2015年7月31日金曜日

気もちの本のワークショップ

7月にカリフォルニア・オークランドの自宅に滞在中、久しぶりに会った末息子に誘われてPixarのコンピューターアニメ3D映画「Inside Out」を見ました。日本では「インサイド ヘッド」という題で封切になったばかりです。11歳の少女の頭の中の「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの気もちが主人公。気持について考えさせるアニメです。
12年前、子どもと大人に気持ちについて考えてもらいたくて、絵本「気持ちの本」を日本で出版しました。映画では、カナシミの感情が重要な役割を果たしますが、「気もちの本」では、イカリの感情の秘密の役割がポイントです。
「気持ちの本」の表紙の4つの気もちの顔を書いてくれたのは当時6歳の末息子。今回の映画の気持ちのキャラクターとまったく同じ色、ヨロコビとカナシミの顔がそっくりなのには驚き! そして今回、この映画を見に行こうと誘ってくれたのが、なんとその末息子でした。






「わたしたちの社会では、感情を率直に表現することは好まれてきませんでした。楽しい、幸せなどの快の感情はともかく、怒り、悲しみ、寂しさと言った感情を人に語ることは、いけないことであるように考えられてきました。(中略)しかし感情に、快、不快はあっても、良い、悪いはありません。どんな感情をいだいてもいいのです。大切なことは、自分の心に渦巻くこれらの気持ちを正直に受け止めて、その気持ちをどのように表現するかです。怒りやねたみの気持ちから、人をおとしいれたり、いやがらせをしたり、暴力をふるったりするのは困ります。一方、怒りやねたみの気持ちをひとりで抱え込み、抑圧するのも良くありません。抑圧することで感情が消えてしまうことはめったにありません。抑圧された感情は心の奥底にいつまでもよどみ、形を変えて健康な心を蝕みはじめます。変形してしまった感情は、他者や自分への攻撃として現われがちです。また、その感情を本来向けるべき対象が、不明確になってしまうこともよくあります。たとえば、暴力や虐待を受けた人の怒りの対象は、その加害者に向けられるはずのものなのに、被害者自身やその他の人に向けられることが少なくありません。」
「怒りや悔しさや悲しさの感情を、言葉にして相手に伝えるのは、相手を傷つけたいからではなく、相手に自分の気持ちを理解してほしいからです。わたしたち人間は、子どもであれ、おとなであれ、相手に自分の気持ちを解ってほしいという大変に強い欲求を持っています。しかし、多くの場合、人は、怒りを相手になげつけるようなやり方でしか表現しないために、相手の理解を得るどころが、相手を怒らせてしまい、結果的に、互いを傷つけあう感情のボールのぶつけ合いになってしまうのです。」(「気もちの本」森田ゆり著 童話館出版より)




「「気もちの本」を使った気もちのワークショップ・ファシリテーター養成講座」725日に新大阪駅前会場で開催しました。気づきと発見がたくさんつまった一日でした。関東、四国、山陰からも参加、大学高校教員、保育士、臨床心理士、主婦、発達障がいの専門家、コーチングトレーナーなどなど、22人の多彩な顔ぶれ。「気持ちのワークショップ」のカリキュラムやアクティビティシートなどのほかにも、ここで出会った貴重なつながりも持って帰っていただきました。
10年続けてきたこの研修。日本の各地で、学校や学童や親子教室や病院で、気持ちワークショップが実施されています。子どもたちは気持ちを率直に言葉にし、また人の気持ちを共感して聞く方法を練習します。
今回、シナリオやワークシートなど大幅なアップデートをしました。
次回は1月に大阪で開催の予定です。
詳細 申し込み  http://www.9.zaq.jp/empowerment_center/

参加者のアンケートから
「「怒りの仮面」はとてもインパクトがありました。カウンセリングに生かしていきます」
「「気もちのワーク」を子どもたちにするカリキュラムを学びながら、同時に長年の経験に裏打ちされたファシリテーターとしてのスキルやツールを惜しみなく伝授していただきました」
「今回もまたパワーをもらいました」
「充実していて一日では足りない」
「明日から使えることばかりでした。さっそくコーチングの中で使っていきます。」




2015年4月24日金曜日


                        十数年に訪れたグランドキャニオンで。

平和行進は、ナバホ居留地のツーバシティの市民会館まで15マイルを歩き、そこに泊めてもらった。夕食時に小学生のディネの少女が母親と祖母と一緒に来て、伝統的な踊りを踊ってくれた。衣装を2回も着替えていくつも踊りを披露してくれたので、私たちも一緒に踊った。

祖母は、今また大変なことがおきているのです、グランドキャニオン周辺のインディアン、ディネ、ホピ、ハバスパイ、ズニなどインディアンは、大企業と政府による新たな聖地への攻撃の事態に直面している、このことを緊急に世界に知らせてほしいと語った。
なんとグランドキャニオン・リゾート開発が、12千万ドル予算で始まろうとしているのだ。
                    http://savetheconfluence.com/


私たちの聖地で儲けようとする企業が政府と一緒になって次々とやってくる。
グランドキャニオンの底に向けて、ロープウエイとゴンドラを通し、ホテルを建設するというリゾート建設予定地は、周辺12のインディアン部族にとって最も大切な聖地、神話の発祥地、祈りの場所、精神的よりどころされてきたところ、赤いコロラド川とトルコブルー色の小コロラド川が合流するconfluence (合流点)だ。
ここには生命誕生の神話があり、インディアンの人々は今もここで祈りの儀式をする。
Indian people around the four corners oppose to $120million resort development at the sacred confluence of the Grand Canyon. The plan includes construction of hotels and escarade gondora to the bottom of the canyon. For Dineh, Hopi, Havasupai, Zuni and other Indian tribes , Grand Canyon, especially the confluence is where they give prayer to the sky, water, rock, bird, fish, clickets and their ancesters.


グランドキャニオンを訪れたことのある人は誰でも、悠久の年月が作り出した自然の壮大な美と神秘に衝撃を受けたにちがいない。わたしも過去3度訪れ、その度に深い感動に心身を洗われる。自然への敬虔な祈りのような思いを湧き立たせる特別な場所だ。
グランドキャニオンの底への旅は、何時間もかけて歩いて降り、ロバに乗って昇ってくるからこそ意味がある。ゴンドラとロープウエイとホテルのグランドキャニオンなど考えられない。

リゾート化に反対するウエブサイトには、世界中のグランドキャニオンを訪れた人々からの応援のメッセージがたくさん届いているという。


グランドキャニオンの底に住むハバスパイ族(碧青の水の人々)のメディスンマン、スパイ・ウオーター氏が、私たちのフラッグスタッフの宿泊先を訪れてくれた。ハバスパイ族は1000人ほどの小さな部族。もともとはキャニオンの上、広い地域に渡って住んでいたが、白人に追われてキャニオンの底に追い込まれた。
Mr .Supai Water visited us and talked about their continuous struggle against uranium mining, land reclaim, nuclear contamination of Colorado River and so on. He said “ we just want to be left alone”.





「 私たちの聖地で儲けようとする企業が政府と一緒になって次々とやってくる。
ウラン鉱の開発、石油の開発、コロラド川の汚染、奪われた土地の回収など、この35年間、政府と戦い続けてきた。わたしは自分がメディスンマンであることを外の人に言ったことはなかったが、裁判で、自然が開発で壊されるとわたしの聖職者としての仕事ができなくなること、ハバスパイの宗教と文化が脅かされることを訴えるために、公表した。わたしたちはほっておいてほしいだけなのだ。」

彼が来てくれた3日後のアリゾナ・デイリー・サン新聞に、「ハバスパイと環境活動家たちによるグランド・キャニオンの南でのウラン鉱採掘中止要求を、連邦判事が却下」という記事が載った。
Three days after he visited us, we read in a newspaper, Arizona Daily Sun  "Havasupai and environmentalists lose round in battle against uranium mine"




2015年4月17日金曜日

 ネバダ核実験場での平和行進




いのちの平和行進NPT」はネバダ州核実験場に 着いた。「地球上で最も多く爆弾が落とされた場所」と、この写真の旗にある。世界最大の核実験場だ。1992年まで928回の核爆弾の実験が行われ、そのうち地上実験は100回、地下実験828回。地球を何度も壊滅させることのできる核爆弾があの山の向こうで炸裂してきた。


鳥取県がすっぽり入るほどの広大な実験場は、賭博の街ラスベガスの南100キロにある。行進団は砂漠の中の一直線の道路を3日間歩いた。昼は暑く夜は寒い気候、砂漠の砂埃、そしてガイガーカウンターには表れないが残留放射能の心理的影響か、行進者の数人が熱で寝込んだ。

南西400キロにロス・アンゼルス、北西500キロにサン・フランシスコがある。100回の地上実験は偏西風の吹く日に行われたため、大都市への汚染の影響は少ないが、東のユタ州、コロラド州、モンタナ州への核汚染は高い。どれだけの数の人が被ばくしているかは定かでない。ユタ州南部のモルモン教徒の町セントジョージでは、2万人が被ばくして白血病などで苦しみ、現在原子力委員会相手に訴訟を起こしている。ハリウッド映画俳優ジョン・ウエインは、肺がん、胃がん、腸癌と次々と発症し死ぬまで苦しみぬいたが、死因はネバダ実験場の風下にあった西武劇の長期ロケ地での被爆によると言われている。
Jhon Wayne died after suffering from cancer of lung, stomach and colon.

He along with many was exposed to radiation from nuclear weapon testings while many western movies were filmed in the Nevada desert.


道路は山の手前にある核実験場施設に一直線に続く。毎日23000人の職員がここで働いている。今日も臨界前実験が活発に行われ、その回は優に1000回を超える。膨大な税金が地球を何十回も壊滅させることのできる兵器の開発に使われる。その一方、この国では3人に一人が歯科医療保健を持つことができない。
世界最大の核実験場で、その暴力性と狂気を批判し実態調査や情報調査を40年近く続けてきたNPO組織Nevada Desert Experience1982年から、従業員が出入りするゲート前に座り込む非暴力不服従行動を起こしてきた。
わたしは当時1歳の長男を連れてその最初のアクションに参加した。今日、35年の年月を経てこの同じ地に立ち祈る。

あまりに頻繁にたくさんのデモがここで行われてきたためか、「前方路上にデモ行進の人々 スピードは25マイル以下」という交通サインが立っていて、笑ってしまった。




ここは先住インディアンのウエスタンショショニ族が住んでいた土地。アメリカ政府は1868年の「平和と友好の条約」で、金鉱さがしで追い立てられ殺されたウエスタンショショの人々にこの土地を返すことを宣言したが、約束は守られず、代わりに核実験場とされてしまった。
 わたしたちは、地元のカソリックワーカーやNevada Desert Experienceが主催する道路上での非暴力不服従行動に参加した。ウエスタンショショニ族が発行するこの地域に入ることを許可するヴィザがある。それにサインをして持っているように指示された。特に逮捕されるつもりの人は、必ず持つようにと。

写真は非暴力アクションに備えて道路に立ちふさがる保安官らに向かって、ウエスタンショショニ族のチーフ、ジョニー・ボブ氏が、聖なる砂漠は地球を壊すための爆弾実験のために使われてはならないことを両手を広げて語り、祈っている。Western Shoshone chief, Johnni Bobb talked and prayed. Non-violent civil disobedience action.
25 people who carried permit slip to enter the area  issued by Western Shoshone Nation crossed the line and were held. 

この白い太い線をクロスすると逮捕される。25人の人がクロスした。「18歳以下の未成年はクロスすると少年鑑別所に送られます」と拡声器での案内もあった。行進をずっと歩いている日本の仏教僧もクロスした。そして鉄柵で囲まれた男女別の簡易拘留所へ。

30分後には全員解放されて、皆でサークルを作り、語り祈る。わたしは福島県南相馬市の500年古い禅寺同慶寺の僧侶田中徳雲師の世界へのメッセージを読み上げた。
 「生活は根こそぎ代わり果ててしまいました。4年以上たった今も、私たちの心と身体の傷は深い。それをお金で清算することはできません。わたしたちの傷が癒されない大きな理由は、誰も責任を取らず、真心のこもった謝罪もないことにあります」と徳雲上人の言葉は太平洋を越えて人々の心に深く届く。After everyone was released, we had a circle for inter-faith prayer.  I read the message from Rev, Tanaka, Tokuun, Zen priest of ancient temple locates 15miles from Fukushima nuclear power plant.
“It is still agony after four years past.  Our wounds have not been healed. It is because nobody has taken responsibility to this manmade accident and nobody has made sincere apology.”



翌日は、そこからさらに10キロほど北のユッカマウンテン核廃棄物貯蔵所のある所へ、ウエスタンショショニ族の人たちの案内で車で行った。何もない砂漠の中だが、私たちの祈りの場の一つだと、スエットロッジの木組みや、火をおこす石組みがある。チーフ・ジョニー・ボブのリードで私たちは砂漠の中で2時間も祈り、歌い、踊った。

下の写真は、ジョニー・ボブ氏と、彼のウエスタン・ショショニ・ネーションのパスポート。このパスポートでヨーロッパ諸国へ行っている。アメリカ・インディアンの伝統派の人々は、アメリカ合衆国のパスポートは使わない。
1988年にはホピ族のトーマス・バニャカ氏がホピのパスポートで日本に入国した。わたしはその時のトーマスさんの日本の旅に同行したので、そのことが日本のマスコミに大きく取り上げられたことを覚えている。しかし日本国政府のインディアンのパスポート認可は、先にも後にもその時限りだった。Chief Johnnie Bobb and his passport issued by Western Shoshone Nation.  He has been to European countries by this passport.  Traditional Indian leaders do not use passport issued by United Staes.
In 1988 I accompanied Mr. Thomas Banyaca, a Hopi elder, to travel Japan with his Hopi passport.

行く途中、数キロ間の唯一のガソリンスタンド兼コンビニショップに立ち寄った。その店とつながったピンクの平屋の入り口に大きく「BROTHOL」とあるのにたまげた。娼屋とか売春宿の意味。ネバダ州では売買春が合法だ。でも各郡ごとに禁止しているところが多く、ラスベガスなどでは非合法だ。もしかしたらネバダ州でもここまで堂々と宣伝をして商売をしているのはこの家だけかもしれないと、現地の人が説明してくれた。
巨大なトラックが十数代停車している駐車場には、「Adult Entertaiment ⇒」(大人の娯楽)とネオンサインがあった。
更にびっくりしたのは、その町に入る少し手前の道路脇にこれまた巨大な「「BROTHOL」のビルボート(広告塔)が立っていたこと。
 
その夜の宿泊先、砂漠の中の女神寺に貼ってあった女性の平和団体コードピンクのポスター 
 
「わたしたちは他の母の子を殺す子ども達は育てません」

















「学校が必要なお金を全て提供されて、空軍が爆撃機を買うためにバザーをしなければならなくなる日がきますように」

         






 森田ゆり講師による アサーティブネス研修

日時:2015年8月8~9日 (土・日)  AM1000PM500
場所大阪市市民交流センターひがしよどがわ
テキスト:『アサーティブネス研修ワークブック』2000 
サブテキスト『多様性トレーニングガイド』(森田ゆり著 解放出版) 購入は希望者のみ
参加費20,000円(テキスト代は、別)
目的
アサーティブネスの方法とスキルを学び、ロールプレイで練習する。
内容
自己診断/わたしの内なるちからへの信頼/短所は長所/怒りの仮面/
否定的なひとりごとの書き換え/I(わたし)メッセージの練習/アサーティ
ブスキルのまとめ/自分の課題でロールプレイをしてコーチングを受ける
アメリカと日本で、25年間毎年実施してきて、すでに2000人以上の
受講修了生がいる最も人気のある研修。アサーティブ・コミュニケーション
力をつけるには、他者にどう対応するかのスキルを学ぶ以前にまず自分を
知ることが不可欠です。1日目は、自分を深く知るアクティビティと、他者への効果的な対応をワークシート、グループワーク、ロールプレイでしっかりと身に着けます。2日目は、参加者が自分の課   題でロールプレイをし、森田が逐一適切なフィードバックでコーチングをします。多くの修了生が、人生の大きな転換になったと感想を述べています。

講師プロフィール:エンパワメント・センター主宰。元立命館大学客員教授。元カリフォルニア大学主任研究員。米国と日本で、多様性人権啓発、子ども・女性への虐待防止専門職の養成に30年以上携わる。1997年にエンパワメント・センターを設立し、行政、企業、民間の依頼で、多様性、人権問題、 虐待、DVなどをテーマに日本全国で精力的に研修・講演活動をしている。第57回保健文化賞受賞、産経児童文化賞受賞、朝日ジャーナルノンフィクション大賞受賞。著書「子どもと暴力」(岩波現代文庫)など著書多数

エンパワメント・センター主催
申込・問合せ  エンパワメント・センター(TELFAX 06-6320-1944)
ホームページからも申し込み出来ます
 http://www.9.zaq.jp/empowerment_center/

2015年3月29日日曜日

USA核サイクルの浄化を祈る平和行進


320日に「核のない世界を:NPT(核拡散防止条約)に向けた平和行進」がサンフランシスコを出発した。日本からも十代、二十代の若者が数人参加している。
 この行進は5月にニューヨークの国連でのNPT会議に向けて、西海岸と東海岸の核兵器と原発関連の地を訪れながら歩いていく。西海岸はカリフォルニアの稼働中原発を訪れた後、ネバダ州にある世界最大の核爆弾実験場、砂立ち漠の中の核廃棄物貯蔵所、ナバホ・インディアンの地で行われてきたウラン鉱採掘所跡、石炭採掘をめぐる強制移住に30年間抵抗しているナバホの長老たちを訪れながら行進する。



 今回の行進で、わたしは道行く人々、対向車の運転手、警笛をならす運転手など、可能な限りの人々に、大きなスマイルで合掌礼拝しながら歩くことにしている。お辞儀しながら目を合わせてスマイルすると、笑い返してくる人、手を振ってくる人、目をそらす人、困ったような顔をする人いろいろだ。相手が目をそらしても、不快な様子を見せても、どこまでも心穏やかにほほえみ続けることができるのは、笑いヨガをやっているからだろうか。それともマインドフルネスのトレーニングゆえだろうか。はたまた歳のせいだろうか。

「息を吸い、身体を鎮める。息を吐き、ほほえむ。
この瞬間に生きる。素晴らしい瞬間だと知る」  (ティック・ナット・ハン)



324日は、米国最大の核兵器の研究開発設計施設の一つ、リブモア国立研究所まで13マイル(約20キロ)を歩いた。道路沿いに、鮮やかなオレンジ色のカリフォルニアポピーや薄紫の藤の花が咲き乱れていた。途中満開の桜の木、それもソメイヨシノを見つけて心が騒いだ。日本の桜はもうほころび始めただろうかと、桜におもいをはせていたところだったから。

美しい春の花々の咲くこの街は、実は、この核兵器開発研究所によって、地下水が汚染されている。
20年以上前は、毎年86日の広島デーに、まだ小さかった子どもたちを連れて、このリブモア研究所前で、核兵器の廃絶を求める非暴力抗議行動の集会やマーチに参加した。研究所に隣接する地区はその頃は野原だったが今は住宅地になっている。地下水の汚染を街の人々は知らないわけではないと思うが。
かつて私が勤めていたカリフォルニア大学が連邦エネルギー省の委託でこの研究所を管理運営していた。ゲートの中で働く職員には仕事上の顔見知りが何人もいた。どの人も良い人たち。でもここで行われている研究は狂気としか思えない人類と地球のいのちへの冒涜。


研究所のゲート前には、十数名の警備官が緊張した面持ちで私たちの到着を待っていた。路上には4台のパトカーが停まっている。 わたしたちは1時間ほどゲート前に座り込んで、歌を歌い、折鶴を手渡し、先住インディアンの人々がたばこを焚き、キリスト教の牧師が祈り、日本の仏教僧たちがフェンスの向こう側の警備官たちの目の前で大地にひれ伏して礼拝をした。

 リブモア研究所では気の遠くなるような莫大な軍事予算を使って、ヒロシマ原爆の2000倍以上の破壊力を持つ核兵器が開発製造されている。一発発射するだけで一つの国が壊滅するほどの兵器を製造するために税金を使い、古くなればそれを廃棄するためにまた税金を使う。そして次々と新型核兵器が製造されていく。
なのに、この国では毎日122人が必要な医療を得られずに死んでいる。歯科医療保険を持っていないアメリカ人は一億人、約3人に一人いる。数百万人もの子どもが歯の治療ができずにいる。税金は人々のいのちと健康と幸福のために使われるのではなく、止まることを知らず増大する軍事予算にまわされ、「核兵器村」の人々を潤す。
『終末時計』(核兵器の脅威など人間の生み出したものによって人類が滅亡するまでの時間を象徴的に表す)が、この1月に針を2分進めて残り3分になった。

NPOトライバレー・ケアは、リブモア研究所の核兵器開発の非人間性を訴え、情報公開を要求し、実態を調査し、広報し、非暴力アクションを企画し、訴訟を起こし、国連その他への報告をもう30年間続けている。その団体の弁護士、理事長、高校生のインターンたちが、ゲート前で私たちにジョイントした。その夜は、その方々のホストで地域の人々が持ち寄ってくれた食事をしながら交流した。
下の写真は、真ん中が合掌礼拝をする日本の尼僧、左の赤いシャツがタバコをたいて祈るアメリカインディアンの人、右のグレイのTシャツの人が、戦争に反対する戦争帰還兵の会の人。



日本とアメリカの仏教尼僧のゲート前での礼拝行は言葉の本来の意味でラディカル(根源的)だったと思う。
イラク戦争の戦闘服に身を固めた警備官たちは、両足を大きく開いて、わたしたちをにらんでいた。その人たちの目と鼻の先1メートルの地べたに、日本の尼さんがフェンスを間にはさんで礼拝合掌した。一人の尼僧が5分ぐらいの礼拝行を終えると、次の尼僧が、、、また次の僧が、、と5人の御出家が終わるまでに20分。そうしたら日本の若者をはじめとして行進者たちも次々と尼僧に続いた。その間、警備官たちは仁王様のような様子を維持することはできなかった。こわい顔の表情がゆるみ、困ったような顔になる人、苦笑いする人、隣の警備員と話し始める人、懸命に威圧的な顔を維持しようとしている人、さまざまだ。
シュプレヒコールの抗議のアクションならば、ゲートのフェンス前にちょっと立つだけでも、即刻逮捕と脅してくるのに、ひとりずつの合掌礼拝が合計1時間近くもゲート前で続いたのに、警告も脅しもなかった。
フェンスは「私たち」と「彼ら」を分断する。でも人の心をいつも分断できるわけではない。静かにほほえんで相手に合掌するとき、相手の心の奥で何かが揺さぶられる。

平和行進の一歩一歩の歩みは祈りです。武力も経済力も組織力もない私たちが、ヨガ的に言うならば、出会うすべての人の心の中の真っ白な蓮華が大きく花開くことを願う旅です。自分の蓮華を咲かすための修業でもあります。だからと言って宗教団体の巡礼ではありません。アメリカインディアンの人、キリスト教の牧師、仏教僧、イスラム教の人、バハイの人、宗教には興味のない人。祈りよりヒップホップが好きな人。さまざまです。      
     さあ、明日は誰と出会うでしょうか。何が起こるでしょうか。























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森田ゆり講師の研修 2015
時間は全て10時~17時  森田ゆりが全ての講座の講師を務めます。
☆印が「ALOHA KIDS  YOGA:施設の子どもたちにヨガを教える」リーダー認定に必要な講座です。
2月14日 新大阪      ヨガと心身のエンパワメント
2月15日 新大阪      マインドフルネスと共感力
31415日土日 新大阪   多様性・人権啓発トレーナー養成講座
412日 横浜 日       ALOHA  KIDS  YOGA: 施設の子どもたちにヨガを教える I
419日 横浜 日       ALOHA  KIDS  YOGA: 施設の子どもたちにヨガを教える II
516日 横浜 土       ALOHA  KIDS  YOGA: 実技練習と認定テスト III
66日 新大阪 土       ALOHA  KIDS  YOGA: 施設の子どもたちにヨガを教える I
67日 大阪 日       ALOHA  KIDS  YOGA: 施設の子どもたちにヨガを教えるII
6月27日 大阪 土      ALOHA  KIDS  YOGA: 実技練習と認定テスト Ⅲ
725日新大阪 土 「気持ちの本」を使った≪気持ちワークショップ≫ファシリテーター養成講座
889日 新大阪 土日   アサーティブ・コミュニケーションを自分のものにする
      (2日目は自分の課題でロールプレイをしフィードバックを得ることで上級スキルを習得)
956日 新大阪 土日   笑いヨガリーダー養成講座
92627日 新大阪 土日  家族えん会議(修復的司法・FGC)のファシリテーター養成講座
1129日 新大阪 日     しつけと体罰~体罰に代わる効果的な関わり方~
1212日  横浜 土     ヨガと心身のエンパワメント
1213日  横浜 日     マインドフルネスと共感力
121920日 新大阪 土日  虐待とDVが子どもに与える影響 

新大阪会場:大阪市市民交流センターひがしよどがわ  JR新大阪駅より徒歩3分 
(6月以降の会場確保はまだできていません。)
横浜会場:福祉保健研修センター・ウイリング横浜  京浜急行線上大岡駅より徒歩5
     ゆめおおおかオフイスタワー4F
詳細・申し込み・:エンパワメント・センター http://www.9.zaq.jp/empowerment_center 
533-0013 大阪府大阪市東淀川区豊里7丁目31-16-605  FAX/留守電:0663201944

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4252627日   第9MY TREEペアレンツ・プログラム実践者養成講座
 会場: 大阪市立市民交流センターなにわ   JR環状線芦屋橋駅から2分  
 申し込み・詳細: MY TREE センター http://www.geocities.jp/mytree1206/faq3.html